浦曲形うらわなり)” の例文
湾はその内そとに、さざじまの島影をいくつも重ね、夜凪よなぎのゆるい波が浦曲形うらわなりに白かった。そしてさっきからなぎさに待機していた人影もみな黙りこくって、遠くへ面をむけあっていた。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)