浣花渓かんかけい)” の例文
正香はそれを半蔵に聞かせようとして、何か自身に気に入ったものをというふうに、浣花渓かんかけいの草堂の詩を読もうか、秋興八首を読もうかと言いながら、しきりにあれかこれかと繰りひろげていた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)