法界坊ほうかいぼう)” の例文
どうしたい。すっかり痩せ細って、まるで法界坊ほうかいぼうそッくりじゃねえか。おたがい、米の虫同士が、ウヨウヨと米の喰いつぶしッこを
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
住んでいる連中というのがまた法界坊ほうかいぼうや、飴売りや、唐傘からかさの骨をけずる浪人や、とにかく一風変った人たちばかりだったので、豆店はいっそう特別な眼で町内から見られていた。
(これや、法界坊ほうかいぼう。)
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)