水物みずもの)” の例文
それでも、主人の手が自分の口を割って冷茶のような水物みずものを流し込んでくれたまでは、ぼんやりながら薄眼で見ていた。
そういう場合における米友は注文より以上に敏捷すばしっこいので、女を水物みずものにしてしまうようなことはなく、お玉がおっこちるが早いか直ぐに腕を取って引き上げてしまいました。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
女というものは水物みずものだから、欲しければ取るがよかろう。しかしあの女は、感心に拙者を
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「そのお門違いのところで思いがけない売上げを見たものさ、だから商売は水物みずものだよ」