“母音”の読み方と例文
読み方割合
ぼいん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとへば肴屋さかなやの小僧などの「こんちはア」と云ふ言葉に。あの言葉は母音ぼいんに終つてゐない、ちよつと羅馬字ロオマじに書いて見れば、Konchiwaas と云ふのである。
僕は (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そもそも日本の女の女らしい美点——歩行に不便なる長い絹の衣服きものと、薄暗い紙張りの家屋と、母音ぼいんの多い緩慢な言語と、それらすべてに調和して動かすことの出来ない日本的女性の美は
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)