“棉畑”の読み方と例文
読み方割合
わたばたけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茄子畑の事や棉畑わたばたけの事や、十三日の晩の淋しい風や、また矢切の渡で別れた時の事やを、繰返し繰返し考えては独り慰めて居った。民子の事さえ考えればいつでも気分がよくなる。
野菊の墓 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
花時が終わって「もも」が実ってやがてそのさくが開裂した純白な綿の団塊を吐く、うすら寒い秋の暮れに祖母や母といっしょに手んでに味噌みそこしをさげて棉畑わたばたけへ行って、その収穫の楽しさを楽しんだ。
糸車 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)