根来寺ねごろじ)” の例文
根来寺ねごろじの「根来塗ねごろぬり」は昔の物語りになりました。しかしこれを試みる者が何処かに絶えないのは、塗として一つの型をなすからでありましょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
紀州根来寺ねごろじの杉坊といふ者がこの話を伝へきいて、千里を遠しとせず漕ぎつけ、一物の譲渡を乞ふた。時尭は煩悶した由であるが、我の好むところ人も亦好むといふ悟りに達して譲つてやつたといふ。
鉄砲 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)