栗太郡くりもとごほり)” の例文
玄俊は京都に来た翌年、天明三年に妻をめとつた。近江国栗太郡くりもとごほり草津の人宇野杢右衛門の姉ひでと云ふものであつた。婚姻をしたのは春の初であつただらう。此年の内に長男が生れた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)