“柴野”の読み方と例文
読み方割合
しばの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そんな関係から、段々将校方の御世話になるようになりまして。その内でも柴野しばのの旦那には特別御贔負ごひいきになったものですから」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御縫さんのかたづいた柴野しばのという男には健三もその昔会ったおぼえがあった。柴野の今の任地先もこの間吉田から聞いて知っていた。それは師団か旅団のある中国辺のある都会であった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「とても助かる見込はないんだとさ。それで島田が心配しているんだ。あの人が死ぬと柴野しばの御藤おふじさんとの縁が切れてしまうから、今まで毎月送ってくれた例の金が来なくなるかも知れないってね」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)