枇杷島びわじま)” の例文
それは、枇杷島びわじまの青物市場へ青物をつけて行った一頭の馬が、馬子にかれて、帰りの空荷の身軽さにひづめを勇ませて、パッタリと横道から米友の眼前に現われたものです。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
日吉のすがたは、西春日井にしかすがいの部落から枇杷島びわじまのほうへ向って、のそのそ歩いていた。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)