東屋風あずまやふう)” の例文
屋根つきの東屋風あずまやふうの共同ベンチの側を通りかかると、その奥の暗いところで喧嘩けんからしい人声がした。この公園の浮浪人共は存外ぞんがい意気地いくじなしで、危な気がないと考えていた紋三は、一寸ちょっと意外な気がした。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)