本阿彌ほんあみ)” の例文
新字:本阿弥
「大の男が、女の子に焦れただけで、さうもろく死ぬものだらうか。お前は情事いろごとにかけちや本阿彌ほんあみだと言つてるが、どんなものだ」
「女の素振りの鑑定にかけては、親分はだらしがねえが、あつしの方は本阿彌ほんあみで、ちよいと物を渡すんでも、思ひ入れ澤山に、手なんか握りますよ」
「へツ、情事の本阿彌ほんあみと來ましたか、——ね親分、實はあの、家中で私が一番親しく口を利いてゐるんですが」
本阿彌ほんあみ鑑定めきゝで、僞と知れたのはツイ近頃、——その前に萬一の時の事を五兵衞に相談すると、佩刀を盜まれた落度から僞物と掏り換への罪は、皆んな五兵衞が自分で引受けるから
本阿彌ほんあみ鑑定めきゝで僞物と解り、石川樣へ嚴重なお達しがあつたのだ相でございます
投げた——とね、本阿彌ほんあみが夫婦づれで來ても、この鑑定かんていに間違ひはあるめえ
「女の鑑定めきゝにかけては、お前は全く本阿彌ほんあみだ」
本阿彌ほんあみといふのはあつしのことで」