本家おもや)” の例文
私たちは安心してずんずんと赤煉瓦の本家おもやについて迂廻しながらその裏手へ出てみると、僅か上下二筋うえしたふたすじ鉄条綱てつじょうこうが引張ってあるばかりで
本家おもやの八重さのとこからと、清左衛門の弟様おっさまの所から。」と弟が引き取って答えた。
恭三の父 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)