木偶坊でくのばう)” の例文
周三は、清ちやんの枕元へ、木偶坊でくのばうのやうにぎごちなく坐つて、終日、ぼんやりとしてゐた。
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)
「この事は申し上げたくはなかつたのですが、木偶坊でくのばう扱ひにされちや、町方の名にも係はります。曲者の逃げ出した場所が、それほど氣になると仰しやるなら、隨分搜してお目にかけませう」