朝餐後あさめしご)” の例文
朝餐後あさめしごの始末を兎に角に終つて、旦那様のお出懸に知らぬ振をして出て来なかつたと奥様に小言を言はれたお定は、午前十時頃、何を考へるでもなく呆然ぼんやりと、台所の中央まんなかに立つてゐた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)