有無ほど)” の例文
色気の有無ほどが不可解である。ある種のうつくしいものは、神がおしんで人に与えない説がある。なるほどそういえば、一方円満柔和な婦人に、菩薩相ぼさつそうというのがある。続いて尼僧顔がないでもあるまい。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)