“智多星”の読み方と例文
読み方割合
ちたせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なんだ、おとこたるものが!」——と呉用ごよう智多星ちたせいは、ここぞと、語気を入れて、叱るように、兄弟の顔を、らんとめ廻した。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雷横と劉唐りゅうとうも、思わず太刀を収めて、その人を見た。これなん、この片田舎には過ぎた童塾どうじゅく(寺小屋)の先生、智多星ちたせい呉用ごようで、道号加亮かりょう、あざ名が学究。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——奪うとしたら先生には、どんな奇策がありましょうか?」とは、いかに、今孔明いまこうめいの称ある智多星ちたせい呉用先生でも、おいそれと、返辞ができたものではあるまい。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)