日幡ひはた)” の例文
備中高松の城主、宮路山みやじやまの城主、冠山かむりやまの城主——加茂かも日幡ひはた、松島、庭瀬にわせなどの主要な七ヵ城の守将は、前後して三原に集まった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「高松の右翼、宮路とかむりの二城。左翼の加茂、日幡ひはたの二城。こう両翼を取り除くを先とする。たれか宮路の城を一気に攻め落す自信のあるものはないか」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さらに、山陽道の道をへだてて、半里の先に、日幡景親ひはたかげちかが守るところの日幡ひはたの城、これにも兵約千人余。——また、南松島の城には、梨羽中務丞なしはなかつかさのじょうの兵八百。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
冠山かむりやまは、日幡ひはたよりも宮路山より要害な城と聞く。杉原どのの手勢すら難攻にあぐねているのだ。奇襲するにせよ、よほどな決意でかからぬと不覚をとるぞ」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)