斑紋まだら)” の例文
森の中は薄暗く、ところどころに日漏れがして、草に斑紋まだらを作ってはいたが、夕暮のように薄暗かった。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その僅かに二三尺から、四五尺の高さに残っているコンクリートや煉瓦塀の断続の間に白と、黒と、灰色の斑紋まだらになった袋の山みたような物が、射的場の堤防ぐらいの高さに盛り上っていた。
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)