“斑尾”の読み方と例文
読み方割合
まだらお100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右は妙高の高嶺、左は関川の流れを越して斑尾まだらおの連山。この峡間はざまの関山宿に一泊あり。明くる日は大田切、関川越して野尻のじり近き頃は、夏の日も大分傾き、黒姫おろしが涼しさに過ぎた。
怪異黒姫おろし (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
そっとしゃがんで見てるうちじきにこちらを見つけ ぴぴ ぴぴ となきながら小島が崎の葦のなかへ、そこには二、三羽の友だちがいておなじように鳴きつれて斑尾まだらおの道のほうへ飛んでいった。
島守 (新字新仮名) / 中勘助(著)
地図と見くらべながら、右手のが斑尾まだらお山、それからずっと左手のが妙高山、黒姫山、というのだけが分かった。それからいま此処からは見えないが、戸隠山、飯綱山などがまだ控えている筈だった。
晩夏 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)