さてこの折選に入りしもの一等に米光関月よねみつかんげつの『千石岩せんごくいわ』二等に斎藤渓舟さいとうけいしゅうの『残菊ざんぎく』、田口掬汀の某作等ありしと記憶す。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)