“敷砂”の読み方と例文
読み方割合
しきすな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてたちまちひとつがいの闘鶏に似た二人が羽毛を散らすようにもつれ合い、待賢門内たいけんもんないのチリひとつない敷砂しきすなを蹴ちらした。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一夜あけると、大蔵の邸は、花嫁の輿の道すじから、門前門外、すべて敷砂しきすなされ、新郎新婦の起居する一殿の欄下らんかを流れる小川の朽葉くちばまで、底の透くほど、きれいに清掃されていた。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)