掃木ばうき)” の例文
その柵内に直立して、天を突くさかさ掃木ばうきの樣に高い白楊樹の數々と、昨年の火災に燒け殘つた輪廓ばかりの道廳の赤煉瓦とを再び見ると、急になつかしい友人に近づいて來た氣になる。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)