持斎ぢさい)” の例文
月々の持斎ぢさいには経を上げ膳を出す習慣ならはしであるが、殊に其日は三十三回忌とやらで、好物の栗飯をいて、仏にも供へ、下宿人にも振舞ひたいと言ふ。寺内の若僧の妻までも来て手伝つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)