拾銭丸じっせんだま)” の例文
こんな優しい声で小父がいうと、けちんぼだといわれている伯母が拾銭丸じっせんだまをひねった紙包を私の手に握らせた。ここには大きな二人の姉弟があったが、この二人も私を誰よりも愛してくれた。
洋灯 (新字新仮名) / 横光利一(著)