官の士風や軍紀をつかさどる者に、面白からぬ人物があるからというて、官軍そのものが潰滅するのを、拱手傍観きょうしゅぼうかんしていてもよいものではない
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いたずらに安泰をねがって、世のうごきを拱手傍観きょうしゅぼうかんしていた国で、百年の基礎をさだめた例がありましょうか。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)