投擲とうてき)” の例文
これを一層極端にしたのが大坪砂男の「天狗」で、石弓のしかけで死体を遠くへ投擲とうてきする。
探偵小説の「謎」 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
私はスポーツにはやゝ天分があつて、特にヂャムプは我流の跳び方だけでインターミドルに入賞したり、関東だけだつたら、投擲とうてきでもハードルなどでも勝てるし、野球や柔道も巧かつた。
処女作前後の思ひ出 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
ふとった重い男は専ら投擲とうてきの方へ廻され、フィールドの片隅で砲丸をかついだりハンマーを振廻していたのである。日本へも来たことのあるパドックだのシムプソンの頃までは、そうだった。
日本文化私観 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
人間投擲とうてきの奇抜なトリックを考え出した有名な作家がある。
探偵小説の「謎」 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)