手腕家やりて)” の例文
その奥まった座敷に、穏当らしく会席膳を並べて控えてござるのは、まず主座に名代の手腕家やりての志摩徳兵衛、続いてその子分の、東京貴石倶楽部の松沢一平、夕陽新聞社長幸田節三。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)