手妻てずま)” の例文
舐め筆の娘の死んだ日にお丸そっくりの女が筆を買いに来て、一ときばかり経って又その筆を取り換えに来た。そこが手妻てずまだ。取り換えに来たときに、筆の穂へなにか毒薬を塗って来たに相違ねえ。
半七捕物帳:22 筆屋の娘 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)