私は仔細あって夫と共に此の山へ来かゝりしに、山賊共にだまされての此の災難、今頃夫は何処いずこへまいられしか、定めし所々方々しょ/\ほう/″\とお尋ねであろう
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)