なんといっても、きはだは八、九月ごろ、沼津、小田原あたりからくるものが江戸前である。かじきは房州銚子ぼうしゅうちょうし、東北三陸よりの入荷が一番とされている。長崎からもくる。
鮪を食う話 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)