しかし、累の怨霊はその後も二度ばかり来てお菊を悩ましたので、弘経寺ぐきょうじ祐天上人ゆうてんしょうにん教化きょうげして成仏得脱じょうぶつとくだつさしたのであった。
累物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)