慟哭的どうこくてき)” の例文
「臍の緒に泣く」という言葉は奇警であって、しかも幼時の懐かしい思い出や、父母の慈愛深い追懐やが、切々と心情から慟哭的どうこくてきに歌われている。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
コロムビアに入っているフルトヴェングラーがベルリン・フィルハーモニック管弦団を指揮したレコード(JS三一—六)が名盤で、慟哭的どうこくてきな悲愴美が、そびらに迫るものを感ずる。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)