愛宕下町あたごしたちょう)” の例文
脩は七月に鉄道庁に解傭かいようを請うて入京し、芝愛宕下町あたごしたちょうに住んで、京橋西紺屋町にしこんやちょう秀英舎の漢字校正係になった。脩の次男行晴ゆきはるが生れた。この年は抽斎歿後の第三十四年である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)