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愍然
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あわれ
ふりがな文庫
“
愍然
(
あわれ
)” の例文
これで雨にでも合おうものなら
愍然
(
あわれ
)
なものだ。二階から下りようと段々の処へ行くと、戸を立て切って上に小さな木札をかけて「林務官御室」としてある。
木曽御嶽の両面
(新字新仮名)
/
吉江喬松
(著)
しかしながらまた目の前の母が、悔悟の念に攻められ、自ら大罪を犯したと信じて嘆いている
愍然
(
あわれ
)
さを見ると、僕はどうしても今は民子を泣いては居られない。
野菊の墓
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
民子の
愍然
(
あわれ
)
なことはいくら思うても思いきれない。いくら泣いても泣ききれない。
野菊の墓
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
僕も民さんに逢いたかったもの、民さんだって僕に逢いたかったに違いない。無理無理に
強
(
し
)
いられたとは云え、嫁に往っては僕に合わせる顔がないと思ったに違いない。思えばそれが
愍然
(
あわれ
)
でならない。
野菊の墓
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
愍
漢検1級
部首:⼼
13画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“愍然”で始まる語句
愍然想