志村金五郎しむらきんごろうのワキで羽衣はごろもを舞った老公のすがたが、あざやかに橋がかりから鏡の間へかくれ、つづいて囃子方はやしかた地謡じうたいが静かに退いたあとである。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)