心太艸てんぐさ)” の例文
成程一本のマッチの火は海松みるふさや心太艸てんぐさの散らかった中にさまざまの貝殻を照らし出していた。O君はその火が消えてしまうと、又新たにマッチをり、そろそろ浪打ち際を歩いて行った。
蜃気楼 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)