金座の御金改役おかねあらためやく後藤庄三郎の片腕と言はれた利け者で、元は吹屋町で手前吹てまへぶきをして居りましたが、後、御藤庄三郎の配下になつて、その辣腕らつわんを勘定奉行に認められて居たのです。