御詮議人ごせんぎにん)” の例文
この辺にまで、都の噂がつたわって、楠木殿のお妹に、情夫みそかおができ、仕えていた西華門院を逃げ出したとか、その男が、ただならぬ御詮議人ごせんぎにんだとか、領下の咡きも、紛々ふんぷんだった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)