御両人ごりょうにん)” の例文
旧字:御兩人
見物人が「やア御両人ごりょうにん。」「よいしょ。やけます。」なぞと叫ぶ。笑う声。「静かにしろい。」としかりつける熱情家もあった。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「おわかりかな。だから山ノ井君が林の中であばれてさかんに木を切りたおしたでしょう。あれはわが星人たちを恐怖のどんぞこへなげこむとともに、憎悪ぞうおの絶頂へおしあげた。おわかりかな御両人ごりょうにん
宇宙の迷子 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「そうですね。出て御両人ごりょうにんの前で新体詩を朗読したいです」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)