弥太兵衛やたべえ)” の例文
晃 鐘撞が住む小屋で、一昨年おととしの夏、私が来て、代るまでは、弥太兵衛やたべえと云う七十九になる爺様じいさんが一人居て、これは五十年以来このかた、いかな一日も欠かす事なく、一昼夜に三度ずつこの鐘を打っていた。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)