引馬野ひくまの)” の例文
二人の間には火鉢があって、引馬野ひくまのを渡って来る夜風が肌寒いから、竜之助は藍木綿あいもめんの着衣の上に大柄おおがら丹前たんぜんを引っかけていました。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)