“座褥（クッション）” の例文
木の箱には敷物が掛けてあり、その上には、いくつかの座褥（クッション）が乗っていて、寝椅子の形に出来ていました。
小公女 (新字新仮名) ／ フランシス・ホジソン・エリザ・バーネット(著)
といふのは、この見知らぬ男の大きな頬が、彼の唇に柔かい座褥（クッション）の役目をしたからである。
ディカーニカ近郷夜話　後篇：04 イワン・フョードロヸッチ・シュポーニカとその叔母 (新字旧仮名) ／ ニコライ・ゴーゴリ(著)
これは誰でも知っているとおり、歓喜の絶頂に於いてのみ起こる現象である。彼が安楽椅子の上で無闇に躯（からだ）をねじまわしたものだから、座褥（クッション）の表の毛織の布が引き裂けたほどであった。
死せる魂：01 または　チチコフの遍歴　第一部　第一分冊 (新字新仮名) ／ ニコライ・ゴーゴリ(著)
炉にはあかあかと焔（ほのお）が燃え立っています。炉棚の上には小さな真鍮の茶釜が、ふつふつと煮え立っています。床には厚い緋色の絨毯が、炉の前には、座褥（クッション）をのせた畳みこみの椅子が置いてあります。
小公女 (新字新仮名) ／ フランシス・ホジソン・エリザ・バーネット(著)
例のお馴染の座褥（クッション）に出会つた。
ディカーニカ近郷夜話　後篇：04 イワン・フョードロヸッチ・シュポーニカとその叔母 (新字旧仮名) ／ ニコライ・ゴーゴリ(著)