幻術者マボロシ)” の例文
燃ゆる火を袋にツヽ幻術者マボロシどものしひ語りには、不老・不死の国土の夢語りが、必主な題目になつて居たであらう。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
飛鳥・藤原の万葉マンネフびとの心に、まづ具体的になつたのは、仏道よりも陰陽五行説である。幻術者マボロシの信仰である。常世と、長寿と結びついたのは、実は此頃である。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)