平生帶ふだんおび)” の例文
脱いだ袴を疊んで、桃色メリンスの袴下を、同じ地の、大きく菊模樣を染めた腹合せの平生帶ふだんおびへると、智惠子は窓の前の机に坐つて、襟を正して新約全書バイブルを開いた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)