干鰯倉ほしかぐら)” の例文
そして、風雨の中を夢中で逃げ、身寄みより漁師りょうしの家の床下、干鰯倉ほしかぐらの闇、釣舟の中の幾日と、覚えきれない程な惨苦をなめて、やっと、奥州船へ乗り澄ましたのであった。
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)