常習万引じょうしゅうまんびきの罪状はきわめて明白めいはくだった。予審よしんが済むと、私の身柄は直ちに近郊の刑務所に移された。やがて判決言渡いいわたしがあった。
柿色の紙風船 (新字新仮名) / 海野十三(著)