帛漉きぬこ)” の例文
帛漉きぬこしに漉したやうなその柔かい光——光といふよりも、いつそ匂といつた方がよささうな、夢と触感と香気とに充ちた影のやうなものを浴びて、どの木の花もがしらじらと輝いてゐる。
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)