トップ
>
帉帨
>
はんけち
ふりがな文庫
“
帉帨
(
はんけち
)” の例文
お定は膝の上に握つてゐた新しい
帉帨
(
はんけち
)
を取るより早く、少し伸び上つてそれを振つた。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
路で逢ふ人には、
何日
(
いつ
)
になく
忸々
(
なれ/\
)
しく
此方
(
こつち
)
から優しい聲を懸けた。作右衛門店にも寄つて、お八重は
帉帨
(
はんけち
)
を二枚買つて、一枚はお定に呉れた。何處ともない笑聲、子供の泣く聲もする。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
帉
7画
帨
部首:⼱
10画