早く東都にでて有志の士にはからばやとて、その機の熟するを待てる折しも、妾の家をる三里ばかりなる親友山田小竹女やまだこたけじょもとより、明日みょうにち村に祭礼あり、遊びに来まさずやと
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)